研究開発

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生物科学研究所 生命・環境研究センター 安全性評価研究室
K.S / 2021年入社

現在の仕事内容

安全性評価研究室では、新規開発化合物のヒトや環境生物に対する安全性の評価を行っています。多方面への安全性を調べるため、さまざまな実験生物を用いた幅広い試験が必要となります。中でも私は“遺伝毒性”という分野を主に担当しています。遺伝毒性は発がんにつながる恐れがあり、試験結果は開発判断にも大きく関わるので責任が重く、緊張感もありますが、同時にやりがいを感じます。

  • 8:30始業/ミーティング

    メールの確認やその日のスケジュールを整理します。ミーティングでは研究室内全体でスケジュールや連絡事項を共有します。

  • 9:00実験生物の飼育管理

    水生生物の状態観察と飼育管理を行います。試験を行うためにはまず、均質な状態の実験生物を安定的に飼育する必要があります。中には飼育が難しい生物もいますが、試行錯誤して飼育条件を検討しています。

  • 10:00デスクワーク

    計画書や報告書に問題がないか確認し、本社の担当者と連絡を取ります。外部に委託している毒性試験のモニターをすることもあります。

  • 12:00昼休み

    食堂で圃場を眺めながら昼食を取ります。晴れた日は所内を散歩することもあります。私は室内での作業が多いので、外の景色を眺めることで良い気分転換になります。

  • 13:00遺伝毒性試験(試験液の調製)

    新規化合物による遺伝子突然変異の有無を調べるため、細菌を用いた試験を実施します。新規化合物は安全性が未知であるため、取り扱いに十分注意します。

  • 14:00遺伝毒性試験(試験操作)

    試験液と細菌を混合して培地に播種し、48時間培養します。素早さと正確さが重要であるため、集中して取り組みます。

  • 16:00デスクワーク

    試験結果の解析や報告書の作成を行います。結果の解釈が難しいときには文献を調べたり、先輩や上司に相談しています。

  • 17:30帰宅

    夕食の後は、ピアノを弾いたり、好きなアイドルの動画を見たりと、趣味に没頭しています。

  • クミアイ化学の好きなところ

    若手のうちから色々な仕事に関わることができ、成長の機会をいただけるところです。また、優しい方ばかりで、困ったことがあった時も気軽に相談できる雰囲気なことがありがたいです。

  • クミアイ化学のこんなところに困っています

    実験生物の都合により、休日に試験が入ることがあります。今後は飼育の方法をさらに検討し、試験日程を出来る限りコントロールできるようにしたいです。

  • クミアイ化学に入るまでのバックグラウンド

    学生時代は生体機能制御学研究室に所属し、細胞実験や動物実験を通して、うつ病をはじめとする精神疾患の治療メカニズムについて研究していました。就職活動で食品業界や化学品業界を検討していた中で、安定的な食を支える農薬の開発に関わりたいと思い、クミアイ化学に入社しました。