研究開発

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生物科学研究所 農薬研究センター 病害防除研究室
M.F / 2021年入社

現在の仕事内容

大学院修士課程(農学専攻)を修了後、2021年にクミアイ化学に入社しました。私の所属する病害防除研究室は、自社開発した既存殺菌剤の普及促進を目的とする研究、既存有効成分を活用した新しい農薬の開発、新規の有効成分の創出を行っています。研究室では大学時代の研究背景が異なる人も多く、さまざまな知識を学べたり、新しい観点に気付くことができたり、とても刺激のある毎日を送ることができています。新たなクミアイ化学の農薬を開発することを目標に、日々業務に取り組んでいます。

  • 8:30始業/ミーティング

    研究室でその日の会議や圃場作業などの確認をした後、研究員とアシスタントさんと一日の作業について打ち合わせをします。

  • 9:00薬剤処理

    散布装置を用いて鉢で育てた植物に薬剤を散布します。散布用マスクをすると少し息苦しかったり、薬剤が均一に植物体にかかるよう注意したりと慣れるまでは大変な作業の1つです。たくさんの数をこなしたときは、達成感を感じることができます。

  • 11:00温室作業

    薬剤を散布した植物に培養した病原菌を感染させます。後日病気がどのように出たかを調査し、薬剤の効果の評価を行います。薬剤の病気に対する効果だけでなく、薬剤による植物への影響などを調査することもあるので、病気をはじめ植物にも詳しくなります。

  • 12:00昼休み

    食堂で同期と一緒にお昼を食べます。最近はお弁当を頑張って作っていますが、たまに会社のお弁当を買うこともあります。食後は、グラウンドでソフトボールをしたり自分のデスクで昼寝をしたりします。

  • 13:00圃場作業

    社用車で研究室のメンバーと掛川市にある試験圃場に行きます。この日はレタスに殺菌剤を散布しました。足場の悪い中で散布機を背負って作業するのでなかなか大変ですが、とてもいい運動になります。春~夏は畑作と水田、秋~冬は畑作が中心になります。1年を通してさまざまな作物や病気の様子を圃場で見ることができ、飽きがこないことがこの仕事の魅力です。

  • 15:00実験室作業

    試験で植物に感染させるための病原菌の培養をします。病原菌の培養だけでなく、簡易的に培地を使った検定なども行うため、クリーンベンチを使って作業することも多いです。

  • 16:00デスクワーク

    評価したデータを整理し、結果の解析や報告書の作成を行います。また、新たに試験設計を作成したり、上司や先輩社員に試験について相談します。

  • 17:30帰宅

    スーパーで買い物をして、家でご飯を作ります。寮の周りには美味しいご飯屋さんも多いので、余裕があるときに巡りたいなと思っています。

  • クミアイ化学の好きなところ

    圃場作業から実験室での操作まで幅広い業務を行うことができ、大変ですがとてもやりがいを感じます。やりたいことに挑戦できる環境で、周りの先輩方もフォローやアドバイスをしてくださいます。活気があり和気あいあいとした雰囲気です。

  • クミアイ化学のこんなところに困っています

    夏は日焼けをしないように帽子や長袖を着て作業しているので、とても暑いです。冬は遠州のからっ風でとても風が強いです。

  • クミアイ化学に入るまでのバックグラウンド

    食べることが好きで「食」の根幹を支える農業に興味を持ち、大学は農学部に進学しました。大学では植物病理学を専攻し、イネをはじめとするさまざまな作物に病気を引き起こす植物病原細菌の病原性メカニズムの研究を行っていました。その中で「食を通して人を幸せにする」という夢を見つけ、就職活動では良質で安定した作物供給に重要な役割を果たす農薬業界を志望しました。大学院修士課程を修了後、クミアイ化学に入社しました。