【水稲/初期除草剤】
クミアイ サキドリEW
ブタクロール・ペントキサゾン乳剤
SDS(安全データシート)
公益財団法人日本中毒情報センターへの問い合わせ方法は「一般市民向け受信相談について」をご参照ください。
登録番号 | 第20822号 [クミアイ化学工業㈱ 登録] |
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成分 | ブタクロール 12.0% ペントキサゾン 4.0% |
性状 | 類白色乳濁液体 |
毒性 | 普通物(毒劇物に該当しないものを指していう通称) |
危険物 | 非該当 |
販売地域 | 全国 |
有効年限 | 5年 |
包装 | 500ml×20本、2L×6本 |
作用機構分類番号 (RACコード) |
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- チラシ・技術資料関連
- その他関連情報
「その他関連情報」はありません。
特長
- 植代時(田植7日前まで)の使用で幅広い雑草の初期発生を抑える初期除草剤です。
- スルホニルウレア抵抗性雑草にも高い効果を発揮します。
- EW製剤なので、臭いが少なく使いやすい除草剤です。
適用雑草と使用方法
作物名 | 適用雑草名 | 使用時期 | 使用量 | 本剤の使用回数 | 使用方法 | ブタクロールを含む農薬の総使用回数 | ペントキサゾンを含む農薬の総使用回数 |
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移植水稲 | 水田一年生雑草 クログワイ コウキヤガラ ヘラオモダカ ホタルイ マツバイ ミズガヤツリ | 植代後~移植前7日又は移植直後~ノビエ1葉期(但し、移植後30日まで) | 500ml/10a | 1回 | 原液湛水散布 | 2回以内 | 2回以内 |
植代時(移植7日前まで) | 植代時に原液のまま散布し混和する | ||||||
移植時 | 田植同時散布機で施用 | ||||||
直播水稲 | 水田一年生雑草 ホタルイ マツバイ ミズガヤツリ | 湛水直播の代かき後~は種前7日 | 300ml/10a | 原液湛水散布 | |||
湛水直播の代かき時(は種7日前まで) | 代かき時に原液のまま散布し混和する |
上手な使い方
散布後は雑草の種類や発生状況に合わせて一発処理除草剤や中期除草剤との体系で使用してください。

[手振り散布]
- キャップを開け、ボトルを振って原液を直接散布してください。幅30mまでは畦畔から散布できます。幅30mを越える場合は中央部にも散布してください。
- 散布時に薬剤が体にかからないように、ボトルは腰の高さより下で振ってください。また、風のある時は風下からの散布は注意してください。
- 植代時に使用する場合には、仕上げ時に整地板の後ろで処理してください。
注意事項
注意事項
- 使用量に合わせ秤量し、使いきってください。
- 使用の直前に容器をよく振ってください。
- 雑草の発生前から発生始期に有効なので、ノビエの1葉期までに時期を失しないように散布してください。なお、多年生雑草は、生育段階によって効果にふれが出るので、必ず適期に散布してください。ホタルイ、ミズガヤツリは発生始期まで、ヘラオモダカ、クログワイ、コウキヤガラは発生前が散布適期です。
- クログワイ、コウキヤガラは発生期間が長く、遅い発生のものまで十分な効果を示さないので、有効な後処理剤と組合わせて使用してください。
- 苗の植付けが均一になるように、整地、代かきはていねいにおこない、ワラくず等の浮遊物は出来るだけ取り除いてください。また、未熟有機物を施用した場合は特にていねいにおこなってください。
- 散布にあたっては、水の出入りを止めて湛水状態のまま水田全面にゆきわたるよう散布し、少なくとも4日間は通常の湛水状態(水深3~5cm程度)を保ち、田面を露出させたり、水を切らしたりしないように注意し、また、散布後7日間は落水、かけ流しはしないでください。
- 苗に付着すると軽微な薬害を生じることがあるので、移植後に散布する場合は、水稲になるべくかからないようにしてください。
- 梅雨時期など、散布後に多量の降雨が予想される場合は除草効果が低下するおそれがあるので使用はさけてください。
- 苗が水没するような深水状態では、葉鞘部に軽い褐変症状が出るおそれがあるので水管理に注意してください。
- 散布数日以内の梅雨明け等による異常高温では、初期生育の抑制が生じるおそれがあるので使用しないでください。
- 以下の水田では初期生育の抑制を生じるおそれがあるので使用をさけてください。
- 砂質土壌の水田及び漏水田(減水深2cm/日以上)
- 軟弱徒長苗を移植した水田
- 極端な浅植や深植をした水田
- 砂質土壌の水田及び漏水田(減水深2cm/日以上)
- 直播水稲に使用する場合、出芽時に湛水条件になると薬害を生じるので、水管理に注意してください。
- れんこん、くわい、せり等の生育を阻害するおそれがあるので、これらの作物の生育期に隣接田で使用する場合は十分注意してください。
- 使用にあたっては、使用量、使用時期、使用方法などを誤らないように注意し、特に初めて使用する場合や異常気象時は、病害虫防除所等関係機関の指導を受けることをお勧めします。
安全使用上の注意
- 眼に対して弱い刺激性があるので眼に入らないよう注意してください。眼に入った場合には直ちに水洗してください。
- 皮ふに対して弱い刺激性があるので皮ふに付着しないように注意してください。付着した場合は直ちに石けんでよく洗い落としてください。
- 散布の際は農薬用マスク、手袋、長ズボン・長袖の作業衣などを着用してください。作業後は直ちに手足、顔などを石けんでよく洗い、うがいをするとともに衣服を交換してください。
- 作業時に着用していた衣服などは他のものとは分けて洗濯してください。
- かぶれやすい体質の人は取扱いに十分注意してください。
- 魚毒性等
- 水産動植物(魚類)に影響を及ぼすので、養魚田では使用しないでください。
- 水産動植物(藻類)に影響を及ぼすので、河川、養殖池などに飛散、流入しないよう注意して使用してください。
- 散布後は水管理に注意してください。
- 散布器具および容器の洗浄水は、河川などに流さないでください。また空容器、空袋などは水産動植物に影響を与えないよう適切に処理してください。
- 水産動植物(魚類)に影響を及ぼすので、養魚田では使用しないでください。
- 保管…密栓し、直射日光をさけ、食品と区別して、冷涼な場所に保管してください。