福井県美浜町で水稲を栽培されている橋本司郎さんに、
苗立枯病、根の生育・移植後の活着促進に効果のある
ナエファインフロアブルを使った育苗を見せていただきました。
橋本さんは水稲を中心に農業に取組まれ、水稲品種としては福井県生まれの「ハナエチゼン」「あきさかり」、そして「コシヒカリ」を栽培されています。
そして、今話題の「高密度播種育苗」に以前より取組まれており、その一部に「ナエファインフロアブル」を使用していただきました。今回は「ナエファインフロアブル」を使った苗の生育状況を紹介します。
合計育苗箱100枚分に使用していただきました。
慣行量播種に比較して短い育苗期間での移植が推奨される高密度播種なので、「短期間」で「しっかりした根張りの苗」になることが期待されます。
4月10日に播種、3日間加温出芽した後、寒冷紗をかけて管理します。
播種10日後
少し苗をめくることができるくらいの根張りです。
慣行薬剤処理では苗をめくることはまだ厳しい状況のなか、ナエファインフロアブル処理苗は根張りが進んでいるようです。
播種18日後
しっかりと根が張っています。慣行薬剤処理も根張りはいいのですが、遮根シートを突き破る勢いはありません。
昨年の苗を振り返ってみても、播種20日後を過ぎた苗でもここまでめくることはできなかったそうです。
播種23日後
乾籾220g/箱処理、ナエファインフロアブルを緑化期潅注処理した苗です。
育苗初期は寒暖差が大きかったせいか生育に苦戦していましたが、潅注処理後は一気に草丈・根張りともによくなり、すぐにでも植えられる苗に仕上がりました。
ナエファインフロアブルを処理した②では、慣行に比較して新しい根(白い根)が多くみられました。ナエファインフロアブルの「移植後の活着促進」効果が発揮されていますね。
収穫を終えた橋本さんに今年の作付けを
ナエファインにからめて振り返っていただきました。
橋本さん、詳細な試験報告をありがとうございました!
ナエファイン剤は防除効果、健苗育成効果の作用機作などまだまだ研究中の薬剤です。
生産者の皆様の声に耳をかたむけつつ、生産現場ならではの新しい効果の発見に期待してレポートを終わります。
ナエファイン特設サイトはこちら