生物多様性への取り組み

クミアイ化学グループ環境に関する基本方針

  1. クミアイ化学グループは、環境マネジメントシステム等を確立・実行し、その継続的改善を行うことにより環境負荷を軽減し、役職員が一丸となって地球環境の保全のために積極的に取り組みます。
  2. クミアイ化学グループは、環境に配慮した製品の研究・開発・製造を行い、その製品やサービスを社会へ提供することに取り組むとともに、持続可能な水資源の活用や省資源、廃棄物の削減など循環型社会の形成を進めます。
  3. クミアイ化学グループは、地球温暖化の緩和と適応に向けて、温室効果ガス排出量を継続的に削減するなど低炭素社会の実現に取り組みます。
  4. クミアイ化学グループは、自然の恵み(自然環境)と生物多様性の保全に配慮し、自然共生社会の実現に貢献します。

産学官による「里地・里山再生プロジェクト」への参画

当社は、グループ会社の理研グリーン、宇都宮大学および「一般社団法人里山大木須を愛する会」と連携して、栃木県那須烏山市の企業版ふるさと納税を活用した産学官による「里地・里山再生プロジェクト」(内閣府認定)へ参画しています。遊休農地の増加・森林の荒廃により雑草による浸食問題が顕在化してきています。現在は刈払機での除草作業を行っていますが、個人の管理では限界に達していることから、「里地・里山再生プロジェクト」の一環として「雑草と闘う里山プロジェクト」が発足しました。当社グループは「抑草剤」(ショートキープ® 液剤)を活用した省力的雑草管理の実現を目指しています。里地里山は、食料や木材など自然資源の供給、良好な景観形成、水源かん養や国土保全などの観点からも重要な役割を果たすと同時に、さまざまな動植物の生息・生育場所となっています。当社は、里山地域の再生に取り組み、当社グループの薬剤と技術を活用した実証試験を通して、生物多様性に貢献してまいります。

「里地・里山プロジェクト」の様子
「里地・里山プロジェクト」の様子
理研ショートキープ液剤
理研ショートキープ®液剤

北海道の山林を維持・管理する活動

北海道福島町の山林

当社は、北海道福島町に約640ヘクタールの山林を1974 年に取得し、今日に至るまで福島町森林組合と契約して維持・管理を行ってまいりました。その副次的効果として、近年、水源かん養機能(水質浄化機能、貯水機能)の向上により、河川が流れ込む近隣の海へ十分な栄養が行き渡り、名産品のイカや昆布の育成に良好な影響を及ぼしています。また、良質なスギを育成するために生じる間伐材を有効活用のため福島町に供給するとともに、山林管理の活動が地元の雇用に繋がるなど、生物多様性を保全しながら地域の活性化にも貢献しています。

町民森づくり植樹祭の後援

2022年度より、北海道福島町森づくり協議会と福島吉岡漁業協同組合 吉岡地区 女性部の主催する町民森づくり植樹祭の後援も実施しています。当社の森林だけでなく隣接する北海道福島町の森林維持に協力することで豊かな自然環境を守り、生物多様性の保全に貢献しています。

どんぐりプロジェクト®

クミアイ化学グループでは、2011年の東日本大震災による震災復興支援の一環として、大きな被害を受けた宮城県内の海岸防災林再生に貢献するため、2013年より「どんぐりプロジェクト®」に取り組んでいます。
現在までに宮城県内でどんぐりを集め、当社の研究所で苗木に育成したコナラ約720本と、クロマツ約770本の植樹を行っています。
詳細は特集ページで紹介しております。

  • 「どんぐりプロジェクト®」は東京ガス(株)の登録商標です。
どんぐりプロジェクト®