私たちは、農薬事業を通じて人類共通の食料問題解決への挑戦を続けています。また、有機合成技術や化学工学の研究開発に取り組み、多数の化成品を世に送り出し、人の暮らしを豊かにする製品・サービスの提供に努めています。
私たちの原動力は、世代を超えて「いのちと自然を守り育てる」という創業以来の願い。持続可能な明日をつくるため、その志を継ぐ仲間が必要です。人と自然が調和する、豊かな社会を次世代に届けるため、一緒に明日を育てていきませんか。

事業紹介

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事業紹介

農薬事業

私たちの足跡は、日本の農薬発展の歴史でもあります。国産農薬第一号「アソジン」の開発など画期的な技術開発を重ね、豊かで健全な農作物の生産に貢献。農薬の創製から製造・販売にいたる一体化したプロセスにより、さらなる研究の精度と製品の品質を向上させ、人類共通の食料問題の解決に挑み続けています。

化成品事業

クミアイ化学工業の第二の柱と位置付けているのが化成品事業です。農薬事業で培った高い技術力を駆使して様々な分野のニーズに応える化成品を開発し、なかでも建造物や高速道路の防水材などに幅広く利用されるウレタン関連製品は大きなシェアを獲得しています。また、半導体分野にも挑戦し、化成品事業の今後を支える期待の領域として取り組んでいます。

数字で見るクミアイ化学工業

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数字で見るクミアイ化学工業

設立年

1949

設立から75年以上にわたり農薬事業に邁進。2017年からは化成品事業を第二の柱と位置づけ、成長力を強化しています。

売上推移(連結)

2010年
383

2024年
1610

14期連続の売上増。合併により企業としての幅が広がり、着実に成長発展を遂げています。

離職率

6.20%

新卒3年以内の離職率は6.20%。企業基盤が盤石であり、安心して働ける環境があることが私たちの強みでもあります。
(2015〜2022年新卒採用者)

研究開発費

698800万円

国産第一号の農薬を市場に提供して以来、研究開発型企業として躍進。新たな技術開発への投資・努力は惜しみません。(2024年度)

自社開発原体数

20

除草剤10
植物成長調節剤1
殺菌剤8
殺虫剤1

自社開発の原体(有効成分)を有することにより主導権を持って製品開発を行えるため、事業戦略の可能性が広がります。

新農薬創製確率

1/7500

研究員間の活発な議論や培ってきたノウハウにより、一般的な創製確率(16万分の1)に比べて非常に高確率な開発が実現しています。

水稲用初・中期
一発処理除草剤シェア

4年連続1

水稲用初・中期一発処理除草剤は効果の持続期間が長く、生産者からの支持が高い薬剤です。豊富なラインナップにより、現場のニーズに応えます。

豆つぶ®剤普及面積

茶碗95億杯分

省力化に適した「豆つぶ®」剤の普及面積は114千ha。これは茶碗(生米65g)の約95億杯分にあたります。(参照:農林水産省「令和7年産水稲の全国農業地域別・都道府県別10a当たり平年収量」)

海外売上比率

60%

積極的な海外展開に取り組んでおり、グローバル企業として確かな実績を築いています。(農薬関連事業2024年10月期)

職種紹介

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職種紹介

理系・文系ともに、初期配属で知識と経験を蓄積。
より高度な業務へとステップアップしていきます。

「いのちと自然を守り育てる」という信念のもと、
各部門が連携しながら、豊かな社会の実現に貢献しています。

国内販売
全国7支店4営業所が本社と連携し、県別・商品別に戦略を構築し販売促進活動を行います。お客さま(JAと農家の皆さま)に現場で密着する提案型営業です。自社開発商品の販売は貢献度も大きく、やりがいのある業務です。
国内技術営業
研究開発部門と連携して、商品や技術の普及戦略を構築します。商品の普及しやすさや使いやすさ等を見極めつつ、特長や上手な使い方を社内外に発信していきます。現場のお客様に技術サービスを提供する、重要な部署といえます。
国内営業企画
国内営業の予算統括、関係会社との価格交渉から契約、販売品目の管理、販売員の教育・研修の実施など、幅広い業務を担当。社内だけでなく同業他社との折衝も多い部署で、商品を販売のステージにあげる要となっています。
国内物流
販売計画をもとに、現場情報による変動予測を加え商品の出荷を手配。さらに生産部門と連携し商品生産数量を調整、各県の在庫管理を行います。適時的確で効率的な商品配送により、お客さまとの信頼関係を構築しています。
海外営業
海外の農薬市場を対象に現地パートナーと連携して販売業務を行います。自社製品の市場開拓や売上目標設定といったマーケティング業務も重要な業務。現地提携先との信頼関係が必須で、人間的にも成長できる環境です。
海外開発・技術
海外向け農薬製品の開発および技術普及業務を担当します。各国の気候、栽培環境、農薬の使用状況や規制に合わせて、製品の開発や技術普及を行います。環境に配慮しながら、技術の力で病害虫や雑草の防除をサポートしていく仕事です。
海外営業企画
輸出手配、売上処理、経費や売上の予算と実績の管理等を担当します。輸出手配は製品を世界各国に輸出する船の手配等を行い、日本から送り出す責任ある仕事。売上処理や売上管理は努力を数字に換える重要な業務です。
化成品
農薬事業にとらわれない、さまざまな分野の化学品の販売を担当しています。化成品事業を第二の柱とすべく、他部門、製造委託先、お客さまとの連携を密に、新規テーマ・アイテムや販売拡大に取り組むやりがいのある部門です。
特販
国内農薬メーカーへの農薬原体(有効成分)販売、他社農薬原体ならびに中間体、製剤製品の製造受託・販売を担当。自社開発原体の販売や、自社独自技術を活用した製造受託増加により、事業は大きく伸長しています。
生産統括
営業部門の販売計画や需要予測に基づいて、工場における生産計画を立案する業務です。製品が、適正な人員・時間・数量・品質・原価で生産されるように、緻密な計画に則って、工場での生産活動全体を統括しています。
資材調達
販売計画や生産計画をもとに、原材料、中間体、委託製品の購入計画を立案します。タイムリーかつ経済的に生産を行えるように、原材料を購入し、自社および委託生産につなげます。原材料購入額の50%以上を海外から調達しています。
生産技術・設備
工場での製造法を確立し、製造工程、設備の設計を行います。研究開発から生まれた製品の安定的な生産を実現する工場と研究所の橋渡し役。新技術や機械・設備により工程を改善、生産性や品質・安全性を向上させます。
工場
工場で実際に機械装置を操作して、お客さまに届ける製品を生産します。安全を最優先にしながら、高品質、低コストの製品を生産するため、日々改善に努めています。工場スタッフとチームワークを大事にして働ける仕事です。
品質管理
工場で生産された製品の品質をチェックし、適正な品質の製品がお客さまに届くよう管理する業務です。生産担当者と連携して製造工程の改善に取り組みます。測定は、機器分析を主とする化学分析や物理分析で行います。
創薬研究
会社の将来に欠かせない、農薬原体の創製研究を行います。各種の情報をもとにデザインされた農薬としての新規化合物を合成し、その有用性を評価。トライアンドエラーを繰り返しながら、世界をリードする優れた農薬原体の創製を目指します。
プロセス研究
創薬研究に早期から関わり、工業的に生産可能な化合物の製造法を提案する業務です。同時に創製された農薬原体や化成品について実施可能な製造法検討や製造場所を最適化することで、安全かつ効率的な製造を実現します。
製剤化研究
農業現場で安全で省力的に使用できるよう、農薬原体や微生物資材の製剤化検討を行います。安全で安定な副資材を使い有効成分の性能を高める。新たな処理方法を提案する。散布機械への適合性を高める等を検討します。
生物評価研究
新規農薬のリード化合物の探索、生物評価、作用特性・防除特性の解明、作用機構の解明を担当。また微生物農薬の探索や培養検討、農薬製品の製剤処方の評価等、遺伝子から圃場まで多岐にわたる生物評価を担当します。
安全性評価(環境・生物)
農薬登録取得に向けて、農薬原体および製剤の安全性評価を担当します。人畜や標的外生物に対する安全性、環境への影響等をさまざまな角度から検討し、あらゆる法規制に適合した安全・安心な製品の開発に貢献しています。
研究開発企画
研究・開発の方向性を企画立案し、目標の実現に向け社内外の調整を行います。それにより、薬剤の開発や共同研究の予算や進捗を管理。また開発製品の健全な利益性や想定通りの販売が行われているかの確認も担当します。
商品開発
自社創製の化学農薬、微生物農薬や他社からの導入製品の国内外での開発業務を担当。社内研究をもとに、外部と共同研究で新農薬の適用性、使用法を評価し製品化につなげます。他部門や社外などコミュニケーションが重要です。
農薬登録
国内外での農薬販売に必要な農薬登録の取得・維持業務を担当。安全性・環境科学評価研究を企画・監修し、必要な資料を作成・提出し、認可を受けます。関連法規、最新技術の研究に関する知識と高い専門性が必要です。
知的財産
自社で創製した農薬原体や発見した周辺技術を独占的に実用化するために世界各国で特許、商標を取得し、維持・管理する業務を担当しています。特許期間満了後のジェネリック対策の立案や他社の研究動向のフィードバックも行います。
経営企画
中長期経営計画の策定と経営戦略の立案・策定を行い、実施の管理を担当します。中長期戦略に基づく会社設立やM&A、組織再編などの立案・策定も業務。会社の状況が一番よく見え、経営課題へ取り組むやりがいがあります。
グループ事業統括
国内外の子会社、関連会社とクミアイ化学をつなぐ窓口です。各社の予算や事業状況などの情報を集約、ベクトルをひとつにしグループの利益最大化を実現。必要に応じ子会社同士をつなぎ、事業をスムーズにする調整も行います。
経理
連結子会社を含めたクミアイ化学グループの通信簿である決算書を基準に則って取り纏め、社外に発表するのが主な仕事です。各部門の成果を決算書として取り纏めることは非常に大変ですが、同時に大きなやりがいがあります。
総務
他部門、他部署をサポートする“縁の下の力持ち”です。株主総会の運営、役員会事務局、自社株式の管理、固定資産・リースの管理統括、保険運用、規程・文書管理、法務対応、庶務等多種多岐の業務を担当しています。
広報・IR
会社全体の広報を統括する部署としてさまざまな情報の発信を行います。各部門と連携して、さまざまな媒体を通してクミアイ化学の魅力を社内外に伝えることが役割。直接的に企業価値につながるやりがいと責任のある仕事です。
人事・人財開発
組織を発展させるために人材を強化する人員計画、人事厚生諸制度を策定し運用します。人員の採用・配置や働きやすい環境づくりなど組織の強化につながる仕事。社員がいきいきと仕事をする姿が、大きなやりがいです。

研究開発

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研究開発

化合物の探索から新製品開発までの一貫体制だからこそ
市場ニーズに即した独創的、高付加価値の製品開発が可能

合成・物理化学性評価

農薬の創製を目指し、生理活性を有する新規化合物の構造探索とその合成研究を行います。新規化合物の評価、製剤研究を実施し、製品化の可能性を追求します。
化学研究所(創薬研究センター)

生物評価・安全性評価・
環境影響評価

有害生物に対する薬剤の評価、人体や環境への安全性評価、薬理研究などを行います。 新たな価値、機能を有する安全性の高い製品の創造を目指します。
生物科学研究所(農薬研究センター、生命・環境研究センター)

製剤

有効成分の性能を効果的に引き出しながら、作物に対して副作用のない農薬の製剤設計の研究および合理的生産方法を研究。高い性能を持つ安全な商品を創造します。
化学研究所(製剤技術研究センター)

プロセス開発

最終的に新薬候補として選抜された有望化合物の工業化、プロセス開発を実施。医農薬中間体や高機能化学品など、有機化合物の受託合成のための研究も行っています。
化学研究所(プロセス化学研究センター)

生産設備

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生産設備

製造工場

静岡にある製造工場は、小スケールから大スケールまで対応できる多くの汎用設備(マルチパーパスプラント)で、農薬原体(農薬の有効成分)の大量生産を行っています。安価・安心・高品質をキーワードに、多様な設備と独自のノウハウを駆使し、さまざまな分野でお客さまのニーズにあわせた有機合成化合物の受託合成も行っています。

廃棄物処理設備

環境保護に配慮した、大型でクリーンな廃棄物処理設備を所有しています。汚泥中に培養された好気性微生物によって、排水中の有機物を分解、除去処理する「活性汚泥処理設備」。灯油を助燃剤として有機物を含む廃水や廃油を瞬時に酸化し、H2O、CO2などの完全燃焼ガスに分解する「液体焼却処理設備」などがあります。

社会貢献

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社会貢献

世界の12人に1人が慢性的な栄養不足

国連食料農業機関(FAO)が2025年に発表した「世界の食料安全保障と栄養の現状」によれば、世界では6億7300万人、世界人口の12人に1人が慢性的な栄養不足となっています。飢餓と栄養不足をなくすことは、私たちの時代に課せられた大きな社会課題の一つであり、これを解決するものとして農業の生産性向上は欠かすことができません。

クミアイ化学工業の取り組み

私たちは、「いのちと自然を守り育てる」のテーマのもと、地球規模の問題である「食料確保の安定化」および「環境の保全」に貢献できる企業を目指しています。国内はもちろん、世界の主要な農作物栽培地域の国々で使用できる農薬の研究開発・製造・販売事業を展開することで、人類共通の社会課題解決への挑戦を続けています。

グローバル展開

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グローバル展開

私たちは、食料の安定確保と持続可能な農業の推進に貢献するために、積極的な海外展開に取り組んでいます。各国、地域にある当社グループの海外拠点と連携して農薬を開発し、世界50か国以上に水稲用除草剤や畑作用除草剤を中心とした自社開発農薬を販売しています。私達がグローバルな活躍を実現できるフィールドが大きく広がっています。

拠点一覧

  • 1K-I Chemical Europe SA/NV(ベルギー)
  • 2PI Kumiai Private Ltd.(インド)
  • 3T.J.C Chemical Co., Ltd.(タイ)
  • 4Iharanikkei Chemical Co. ,Ltd.(タイ)
  • 5Asiatic Agricultural Industries Pte. Ltd.
    (シンガポール)
  • 6Shanghai Qunli Chemical Co., Ltd.(中国)
  • 7Kumiai Chemical Shanghai Co., Ltd.(中国)
  • 8Shanghai Liaison Office(中国)
  • 9Kumika Korea Co., Ltd.(韓国)
  • 10Mississippi Reseach Station(アメリカ)
  • 11K-I Chemical U.S.A. Inc.(アメリカ)
  • 12Iharabras S.A. Indústrias Químicas(ブラジル)
  • 13K-I Chemical do Brasil Ltda.(ブラジル)

採用パンフレット

※2020年3月情報

私たちは、創造する科学を通じて「いのちと自然を守り育てる」ことを目指しています。世界の安定した食料生産と環境保全に貢献すべく、国内だけでなく海外にも目を向け、これからも積極的にビジネスを展開していきます。
そのためには全社員がグローバルな視野を持ち、部門間で積極的にコミュニケーションをとり、想いを共有して新しい「モノ」を生み出していく必要があります。そして、その実現は、組織を形作る社員個々の成長にかかっているといえます。クミアイ化学工業では「社員こそ最大の経営資源」と認識し、社員一人ひとりの能力開発にも最大限に力を注いでいます。
当社が扱う農薬も、化成品も、一般消費者の目に触れる機会が少ない存在かもしれません。ですが、製品の一つひとつには多くの社員の想い、いわば社会に貢献する使命感が込められています。
その想いにみなさまが共感し、共に新しい価値の創造に挑んでくれることを期待しています。

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採用パンフレット

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