お米をまもるはなし
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                                                しゅうかくりょう       科学の力によって、人々は暮らしや産業の可能性を広げてきました。病害虫などの被 ひが害いからお米を守る農薬も、その一つです。事実、農薬を使わないとお米の収穫量が約24パーセントも減ってしまうという報告もあります。農薬の研究開発と科学農薬づくりのためには、さまざまな科学の知識が必要です。そこで農薬の研究所では、植物               こんちゅう      どくせい   じゅういの病理学・生理学や昆虫学、薬学、毒性学、獣医         かんきょう学、水産学、工学、環境科学など、いろいろな科 せんもんか学の専門家が力を一つにはげんでいます。          せんもんか30こんなに多くの時間と費用が化学農薬の開発に要する年月は、10年以上。開発費は約250〜300億円といわれています。それにもかかわらず、新しい化合物が農薬と             かくりつして登録される確率は、なんと約15万分の1。新しい農薬は、想像以上の長い道のりを経てたんじょう誕生します。いろいろな科学の力を一つに! 農薬の開発には、科学する目を持つことで、農薬の可能性は大きく広がるよ!科学の専門家たちが、一つの農薬をつくるために、10年以上の時間がかかるよ!力を合わせて。

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