お米をまもるはなし
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                           しゅうかくりょう        しる  す            が   くき                   さっちゅうざい    おいしいお米は、害虫にとっても大好物。お米の品質を悪くし収穫量をすくなくするなど、 大  き  な  被 ひが害いをあたえます。害虫は、カメムシやウンカなどお米の汁を吸う仲間と、コブノメイガなどの蛾、イネミズゾウムシ、イナゴなど葉や茎を食べてしまう仲間がいます。殺虫剤は、こうした害虫をやっつける農薬です。カ  メ  ム  シ  に  よ  っ  て 汁しるを  吸 すわれ  た  お  米  に  は  、 黒 い は斑ん点てんがでを  、斑 はん点てん米まい といいます。お米1  0  0  0 粒つぶに 斑はん点てん米まいが   2粒つぶ( お  寿  司 一いっ貫かんな  ら  1 つ粒ぶくらい)米  に  な  っ  て  し  ま   い 生産者のきることがあります。これあるだけで、そのお米は二等し収ゅう入にゅにうもえ影いき響ょうします。カメムシとともにやっかいなこの害虫は、6月から7月の梅雨期に中国南部からやってきます。どうやってそんなに遠くから飛んで来られるのか?というと、実は東シナ海で発生する強い南西風(ジェット気流)に乗ってくるのです。                     ひがいお米の害虫カメムシの害でお米の等級がさがってしまう。ウンカはジェット気流に乗って日本へ。発生すると大きな被害に。お米づくりは害虫とのバトル。アメリカ原産。幼虫は土の中で根を食べ、成虫は地上で葉を食べます。              成虫の体長が9mmくらいの が      げじゅん   ちゅうじゅん 蛾で、6月下旬〜7月中旬に東南アジアから飛んできます。(幼虫)はんてんまい斑点米の原因になる【カメムシ】しる  す汁を吸う害虫の代表が、この        すカメムシ。吸われたお米の部分が黒く変色します。   くき  しる す   か葉や茎から汁を吸って枯らすすがた姿は小さなセミのよう。お米  か           あなを枯らし、田んぼに穴が開い      ひがいたような被害をあたえます。根や葉を食いつくす葉の内面に食害をあたえる【コブノメイガ】24【ウンカ】【イネミズゾウムシ】

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