IBR剤(Insect Behavior Regulator) 昆虫行動制御剤

定着阻害作用

コルト顆粒水和剤の効果

コルト顆粒水和剤の効果 アニメーション

コルト顆粒水和剤を処理されたアブラムシは植物体から離脱し吸汁できずに死亡します。

作用症状

モモアカアブラムシ無翅成虫 無処理
モモアカアブラムシ無翅成虫 処理1日後

吸汁活動を停止させ、絶食状態にします。

コナジラミへの効き方

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アブラムシへの効き方

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取り込み経路 コルト顆粒水和剤は経口、経皮ともに高い活性を示します

虫体浸漬法 薬剤取込経路が経皮のみ

ワタアブラムシ雄成虫を15秒間薬液に浸漬し、きゅうり葉に移した(3日後調査)経皮活性(EC50値):0.3〜1ppm

パラフィルム法 薬剤取込経路が吸汁(径口)のみ

ワタアブラムシ雄成虫に薬液を2日間吸汁させ、きゅうり葉に移した(4日後調査)経口活性(EC50値):0.01〜0.1ppm

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作用特性の詳細データ

浸達性 葉表から葉裏への移行性があります

アブラムシ類に対する各種作物での浸達性[社内試験]

供試作物
/害虫:
きゅうり/ワタアブラムシ Aphis gossypii
キャベツ/ダイコンアブラムシ Brevicoryne brassicae
なす/モモアカアブラムシ Myzus persicae
試験方法:
葉裏に供試昆虫が寄生した供試作物の葉表に所定濃度の薬液を塗布処理した。25℃温室内ポット試験。

効果持続性

切取り残効性試験[社内試験]

日本農薬株式会社[社内試験]

供試昆虫:
タバココナジラミ(バイオタイプQ)成虫
供試作物:
トマト(温室栽培)
試験方法:
トマト(草丈1.2m、温室栽培)に所定濃度の薬液を蓄圧式散布器により十分量散布し、所定日に処理葉を切り取り、タバココナジラミ成虫に対する効果検定に供した。検定は恒温室内(25℃/16L-8D)で検討し、調査は成虫放飼7日後に行った。

日本農薬株式会社[社内試験] 2015年

供試昆虫:
ワタアブラムシ
供試作物:
きゅうり葉
試験方法:
ポット植えのきゅうりに薬剤を散布し所定日に葉を切り取りリーフディスクを作成。リーフディスクにアブラムシを接種し、4~5日後に生存虫数を調査した。

日本農薬株式会社[社内試験] コルト顆粒水和剤4000倍処理

供試昆虫:
モモアカアブラムシ
供試作物:
キャベツ葉リーフディスク
試験方法:
寒天培地上に固定したキャベツ葉に供試昆虫を寄生させ、所定濃度に希釈調整した薬液を散布し、処理後、経時的に吸汁個体数、死亡虫数を計数した。
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